【八尾市の理学療法士監修】肩が痛い原因と正しい治し方|ストレッチ・病院・整体の選び方まで徹底解説

「肩が痛い」「腕が上がらない」「夜になるとズキズキ痛む」。こうした症状は年齢や生活習慣に関係なく多くの方に見られます。特に八尾市ではデスクワークや家事で肩を酷使する方が多く、肩の痛みを訴える患者さんが年々増加しています。

この記事では、最新の医学的エビデンス(システマティックレビュー・メタアナリシス)を基に、肩痛の原因・治し方・ストレッチ・病院選びのポイントを解説します。


目次

1. 肩痛を放置してはいけない理由

肩の痛みを「そのうち治る」と放置すると、可動域制限や筋力低下を招き、日常生活に支障をきたすことがあります。さらに、姿勢の崩れや頸椎の変形が進行し、慢性的な頭痛や背中の張りを併発することもあります。


2. 肩の痛みの主な原因

  • 肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)
  • 腱板損傷(肩のインナーマッスルの炎症や断裂)
  • インピンジメント症候群(腱と骨がぶつかる状態)
  • 姿勢不良(猫背、巻き肩などによる負担)
  • 頸椎由来の関連痛(神経圧迫による放散痛)

肩痛の約3〜4割は頸椎の影響が関与しているという報告もあり、単なる肩の問題ではないケースも多いです。


3. 最新エビデンスから見る「有効な治療法」

(1)運動療法の有効性

肩痛治療の中核は「運動療法」です。姿勢改善と肩甲骨まわりの筋力強化を目的とした運動プログラムは、短期・中期・長期いずれでも有効性が示されています。

特に肩甲帯(肩甲骨周囲筋)の運動を6週間以上継続すると、疼痛軽減と機能改善が有意に向上したと報告されています。

(2)マニュアルセラピー・徒手療法

関節モビライゼーションや軟部組織リリースは、単独では限定的な効果ですが、運動療法と組み合わせることで短期的改善に寄与する可能性があります。

(3)注射・薬物療法の位置づけ

急性炎症期にはステロイド注射やヒアルロン酸注射が有効な場合があります。ただし、注射だけで治るわけではなく、炎症が落ち着いた後に運動療法を継続することが重要です。


4. 肩痛を改善するストレッチと運動法

ウォームアップ

  • 肩甲骨回し:前後に10回ずつ回す
  • 胸を開くストレッチ:壁に手をついて胸を張る

強化エクササイズ

  • セラバンド外旋運動:15回×2セット
  • 肩甲骨プッシュアップ:10回×2セット
  • 壁を使った肩の屈曲補助運動:10回×2セット

クールダウン

  • 胸・前肩のストレッチ:30秒×2セット
  • 温め(蒸しタオルなど)で血流を促進

エビデンスによれば、6〜8週間継続することで有意な改善が見られると報告されています。


5. 頸椎(首)からの関連痛に注意

肩の痛みが首の動きで変化する場合、頸椎由来の関連痛が疑われます。首の可動域を改善する「神経モビライゼーション」や姿勢修正エクササイズが効果的です。


6. 病院・整体・整形外科の使い分け

  • 整形外科: 炎症や腱板損傷、石灰沈着が疑われる場合はまず受診。
  • 理学療法士・整体院: 姿勢や筋バランスの崩れによる痛みの場合に有効。
  • 鍼灸・温熱療法: 血流改善や筋緊張の緩和に補助的効果。

7. 八尾市での対策と選び方

八尾市内では、理学療法士が在籍し「運動×評価」を重視した整体院が増えています。病院で「異常なし」と言われても、痛みが続く場合は、筋・関節・姿勢の評価ができる専門家への相談がおすすめです。


8. よくある質問

Q. 肩が痛いとき、温めるべき?冷やすべき?
A. 炎症(ズキズキ・腫れ)がある初期は冷却、それ以降は温熱が基本です。

Q. 肩痛に効くストレッチは?
A. 胸を開く、肩甲骨を寄せる、外旋運動が推奨されます。強い痛みを感じたら中止してください。

Q. どのくらいで治りますか?
A. 軽症では2〜4週間、慢性期では3〜6ヵ月を要することがあります。早期介入ほど改善が早まります。


9. まとめ

  • 肩痛の多くは運動療法で改善可能。
  • 注射や湿布だけでは再発リスクが高い。
  • 頸椎・姿勢の関与を見逃さないことが大切。
  • 八尾市でも理学療法士による運動指導が受けられる。

肩の痛みを根本から改善するには、原因を正確に評価し、正しい運動を継続することが重要です。痛みを我慢せず、早めに専門家へご相談ください。


参考文献(エビデンスレベル1)

  1. Cochrane Review. Exercise therapy for chronic shoulder pain. https://doi.org/10.1002/14651858.CD009324.pub2
  2. Littlewood C, et al. Effectiveness of exercise in the management of subacromial impingement syndrome. Br J Sports Med. 2020;54(9):529–540. https://bjsm.bmj.com/content/54/9/529
  3. Frontiers in Physiology. Frozen shoulder: natural history and treatment effectiveness. 2021;12:676214. https://doi.org/10.3389/fphys.2021.676214
  4. Park H, et al. Cervical contribution to shoulder pain: systematic review and meta-analysis. PubMed. 2021. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34058292/
  5. NCBI. Non-surgical interventions for shoulder pain: systematic review. 2022. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9442371/

監修: 理学療法士 絹川琢也(八尾市 オテツダイ整体院)
監修日: 2025年10月

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