【理学療法士監修】自律神経の乱れからくる首・肩の不調を整える方法|八尾市のやさしい整体院

「肩こりや首の痛みが続いているのに、病院では異常なしと言われた」
「寝ても疲れが取れない」「呼吸が浅くて息苦しい」
そんな経験はありませんか?
これらの症状の背景には、自律神経の乱れが関係していることがあります。
ストレスや姿勢の悪さ、長時間のデスクワークが続くことで、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、身体が常に“緊張状態”になってしまうのです。
この記事では、理学療法士の視点から、自律神経と身体の関係、そして整体でできる整え方を分かりやすく解説します。
自律神経とは?体を支える「自動調整システム」
自律神経は、呼吸・血圧・体温・内臓の働きなどを無意識にコントロールしている神経です。
主に次の2つに分かれます。
- 交感神経:活動や緊張、ストレス時に働く
- 副交感神経:休息や回復、リラックス時に働く
通常はこの2つがシーソーのようにバランスを取りながら、体調を整えています。
しかし、ストレス・睡眠不足・姿勢の悪化が続くと、交感神経が優位な状態が続き、筋肉の緊張や血流の悪化が起こります。
これが首こりや肩こり、頭痛、めまい、不眠といった症状の引き金になります。
自律神経が乱れる原因
- 長時間のスマホ・PC作業
画面を見続けることで目の疲労と猫背姿勢が続き、首の前傾姿勢が習慣化します。
首や背中の筋肉が過緊張し、交感神経が常に刺激されます。 - 浅い呼吸とストレス
ストレスを感じると呼吸が浅くなり、横隔膜の動きが制限されます。
結果、胸や首の筋肉が硬くなり、神経のバランスが崩れやすくなります。 - 睡眠の質の低下
夜遅くまでのスマホ使用や脳の興奮状態が続くと、副交感神経の働きが弱まり、体が休まらなくなります。
首・肩の不調と自律神経の関係
首や肩の筋肉には、血流や神経の働きを調整する細かいセンサーが集まっています。
そのため、姿勢の崩れや筋肉の緊張が続くと、脳が“ストレス信号”を受け取り、自律神経のバランスを乱してしまいます。
近年の研究では、首・肩の緊張をゆるめることで、自律神経活動(心拍変動)に改善が見られることも確認されています。
つまり、「首を整える=神経を整える」という密接な関係があるのです。
整体で自律神経を整える3つのアプローチ
1. 呼吸を整える胸郭調整
理学療法士の施術では、胸郭(肋骨や背骨)の動きを改善し、深く呼吸できる状態に導きます。
横隔膜がしっかり動くことで副交感神経が活性化し、自然なリラックス状態が生まれます。
2. 頸部・頭部リリースによる神経の鎮静
首から頭にかけての筋肉(胸鎖乳突筋、後頭下筋群など)は、自律神経と関係の深い部位です。
これらをやさしく整えることで、過敏になった交感神経の興奮を鎮める効果が期待できます。
3. 温熱とストレッチで副交感神経を活性化
筋肉を温め、ゆっくりとストレッチを行うことで、心拍数と血圧が安定し、副交感神経が優位になります。
「リラックスできる整体」は、科学的にも理にかなったアプローチです。
自宅でできる自律神経セルフケア
- 寝る前に3分間の腹式呼吸を行う
- 首と肩を温めてから就寝する
- 1時間に1度は姿勢をリセットする(胸を開く)
- 朝日を浴びて体内時計を整える
- スマホの使用を寝る30分前にはやめる
これらを続けることで、体が“リラックスする時間”を思い出しやすくなります。
八尾市で整体を受ける際のポイント
- 理学療法士など、身体の構造を理解している専門家が在籍している
- ボキボキしない、やさしい手技を採用している
- 施術後のセルフケアや呼吸法を丁寧に教えてくれる
当院のような白を基調とした落ち着いた環境では、副交感神経が働きやすく、リラックス効果が高まります。
「痛みをとるだけでなく、体の調整から整える」ことが、再発防止につながります。
まとめ
- 自律神経の乱れは、姿勢・呼吸・ストレスが大きく関係している
- 首や肩の緊張を整えることで、神経バランスも安定する
- 整体では「呼吸」「姿勢」「温熱」を組み合わせたアプローチが有効
- 自宅でもできる呼吸と温めケアが再発予防の鍵
参考文献
- Kim H et al. Effects of relaxation therapy on autonomic balance. Journal of Physical Therapy Science, 2024.
- Thayer JF et al. Neurovisceral integration and health. Psychosomatic Medicine, 2021.
- Streeter CC et al. Breathing exercises and autonomic regulation. Frontiers in Human Neuroscience, 2022.
- Park SH et al. Physical interventions for stress-related disorders. BMC Musculoskeletal Disorders, 2023.
監修: 理学療法士 ○○ ○○(八尾市)
更新日: 2025年10月



