ふわふわするめまいは何科?異常なしと言われたら|理学療法士が解説

地面がふわふわする、雲の上を歩いているような感覚——回転しないタイプのめまいは原因が特定されにくく、「異常なし」と言われて途方に暮れる方が少なくありません。何科を受診すべきか、検査で異常がない場合に何ができるかを解説します。
めまいの種類(回転性・浮動性・立ちくらみ)
「めまい」と一言でいっても、感じ方は大きく3つに分かれます。まずご自身がどれに近いかを言葉にできると、受診したときに医師へ正確に伝わり、遠回りが減ります。
- 回転性:天井や景色がぐるぐる回る。吐き気を伴いやすく、耳の奥(内耳)が関わっていることが多いタイプです。
- 浮動性(ふわふわ):地面が沈む、雲の上を歩いている、体が絶えず揺れている感じ。数週間から数か月と長引きやすいのが特徴です。
- 立ちくらみ:立ち上がった瞬間に目の前が暗くなる。血圧の変動が関わることが多いタイプです。
あなたが困っているのが2つめの「ふわふわ」なら、検査で原因が見つかりにくいタイプにあたります。だからこそ周囲に理解されにくいのですが、感じている感覚そのものは確かにあるものです。気のせいではありません。
ふわふわめまいは何科に行くべきか
迷ったときの最初の受診先は耳鼻咽喉科です。めまいの原因として頻度の高い内耳の状態を、聴力検査や平衡機能検査で確認できます。近くに「めまい外来」があれば、そちらでも構いません。
ただし、次のような場合は受診先を変える判断が必要になります。
- 手足のしびれや力の入りにくさ、ろれつが回らない、強い頭痛を伴う → 脳神経内科・脳神経外科へ。救急対応が必要なこともあります
- 立ち上がったときだけ起こる、健診で貧血や血圧を指摘された、薬を飲み始めてから増えた → 内科へ(服用中の薬はお薬手帳ごとお持ちください)
- 耳も脳も「異常なし」で、眠れない・動悸・息苦しさも一緒にある → 心療内科、あるいは自律神経の観点からのアプローチ
大切なのは「まず病院で調べてもらったうえで、次を考える」という順番です。当院でも、まだ検査を受けていない方には先に受診をおすすめしています。安全がいちばん先だからです。
「異常なし」と言われためまいの正体(首・姿勢・自律神経)
検査で異常が見つからなかったとき、私たちが体の状態として着目するのが首です。
人は「目からの情報」「内耳(三半規管)からの情報」「首や体からの位置情報」の3つを脳で照合してバランスを取っています。このうち首の深いところにはセンサーの役割をする受容器が密集していて、首がこり固まるとその信号が乱れやすくなると考えられています。目や耳が正常でも、照合する情報のひとつがズレれば、脳は「ふわふわする」という違和感として処理します。頸性めまいと呼ばれる考え方です。
頭が前に出た姿勢(いわゆるスマホ首・ストレートネック)では、首の後ろの筋肉が一日中、頭の重さを支え続けることになります。加えて肩が内に入ると呼吸が浅くなり、交感神経が優位のままになりやすくなります。首のこり・浅い呼吸・寝つきの悪さがセットで起きているなら、めまいだけを追いかけても堂々巡りになりがちです。
くわしくはストレートネックは自分で治せる?枕・ストレッチ・整体の使い分け、眠れない・疲れが取れないのは自律神経の乱れ?整体でできることもあわせてお読みください。首そのもののつらさが強い方は首の痛みのページ、動悸や不眠が中心の方は自律神経の専門ページが参考になります。
もちろん、整体で何でも良くなるとは申し上げません。当院では初回に検査を行い、首や姿勢の関与が薄いと判断した場合は、その旨を正直にお伝えして医療機関の受診をご案内しています。
ご自宅でできる首まわりのケア
道具はいりません。痛みや強いめまいが出たときは、すぐに中止してください。
- あごうなずき(10秒×3セット):壁に背中と後頭部をつけて立ちます。あごを軽く引き、後頭部で壁をやさしく押して10秒キープ。首を反らせず「うなずく」方向に力を入れるのがコツです。深い首の筋肉を目覚めさせる運動です。
- 後頭部のつけ根をゆるめる(30秒):両手の親指を、耳の後ろから背骨側へたどった「くぼみ」に当て、頭の重さを親指に預けて30秒。ぐりぐり揉まず、預けるだけで十分です。
- 4-8呼吸(1分):4秒かけて鼻から吸い、8秒かけて口から吐きます。吐く時間を長くすると、体が休息モードに切り替わりやすくなります。就寝前が続けやすい時間帯です。
ふわふわ感は日によって波があります。「調子のいい日にまとめてやる」より「毎日1分でも続ける」ほうが、体は変わりやすくなります。
すぐ受診すべき危険なめまいのサイン
次のいずれかに当てはまる場合は、セルフケアや整体より先に医療機関を受診してください。ためらう必要はありません。
- 突然の激しいめまいに、強い頭痛や嘔吐を伴う
- ろれつが回らない、言葉が出てこない
- 片側の手足に力が入らない、しびれる
- ものが二重に見える、視野が欠ける
- まっすぐ立てない、歩けないほどふらつく
- 片方の耳の聞こえが急に低下した、耳鳴りが強くなった
とくに突然はじまっためまいは、時間が勝負になることがあります。「しばらく様子を見よう」がいちばん惜しい選択になり得ます。
つらい症状が続いている方は、我慢せずご相談ください。オテツダイ整体院(近鉄八尾駅 徒歩4分)は理学療法士が痛みの根本原因を特定し、通わなくていい身体づくりまで伴走します。初回2,980円・1日2名様限定。めまい・ふらつきの詳細|オテツダイ整体院トップへ
この記事の執筆者|絹川琢也(オテツダイ整体院 院長)。理学療法士(国家資格)・整形外科病院リハビリ科主任を経て大阪府八尾市で開院。施術実績 延べ1万人。Google口コミ56件・評価4.9。



